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外部ファイルへの入出力

各種ファイルの注意点

各種ファイルの書き出し時や読み込み時の注意点について説明します。

DBMファイル書き出し時の注意点

ライブラリデータをDBMファイルに書き出す場合は、次の点に注意してください。

  • DBMファイル書き出し時には、次の設定が無効になります。
    • ライブラリ管理者
    • 「メニュー(ユーザー)」フィールドのメニュー項目の設定
    • 「ファイル」フィールドの添付ファイル(ファイル名のみ読み込まれます)
    • アクセス権の設定
    • メール通知の設定
    • リレーションの設定
    • メール読み込みの設定
    • レコードコピーの設定

CSVファイル読み込み時の注意点

レコードデータをCSVファイルから読み込む場合は、次の点に注意してください。

  • 11個以上レコードが登録されたCSVファイルの読み込みは、システム管理者または運用切替権限のあるユーザーのみ実行できます。
  • 読み込むライブラリのフィールドと、CSVファイルの項目の並び順が揃っていない場合は、正常に読み込まれません。読み込み作業の前に、CSVファイルの項目の並び順を確認してください。
  • データの追加および上書きについて
    「レコード番号」がCSVファイルの項目に含まれている場合、一致したデータを上書きします。
    レコード番号が一致しない場合やレコード番号の項目がない場合は、新しいレコード番号を採番し新規レコードとして追加します。
  • レコード番号の自動採番について
    レコード番号が設定されていないレコードのうち、CSVファイルの上位にあるデータから順に採番されます。
    新規に採番される番号は、読み込むライブラリに追加されているレコード番号の中で最大のレコード番号値に1を足した数になります。
  • 読み込んだレコードデータの表示順について
    CSVファイル読み込み後に「レコード一覧」画面を表示すると、採番されたレコード番号の降順に表示されます。このため、CSVファイルの一番下にあるデータが、「レコード一覧」画面の最上部に表示されます。
  • 「'」(アポストロフィー)の付いたデータを読み込む場合
    数値フィールドに読み込むと、空白のデータとして読み込まれます。
    文字列フィールドなどに読み込むと、「'田中」のように読み込まれます。
    CSVファイルを読み込む場合は、文字列の先頭に付いた「'」を事前に削除するかどうかを注意してください。
  • フィールドタイプ別の注意点は次のとおりです。

    フィールドタイプ別の注意点

    項目 説明
    「更新者」「登録日時」「更新日時」 この項目は上書きされません。
    「更新者」には、CSVファイルを読み込んだユーザーが設定されます。
    読み込んだユーザーがログイン前ユーザーの場合は、空欄になります。
    「登録者」 「デヂエ」に登録されていない名前があった場合も読み込みできます。
    「登録者」が「デヂエ」に登録されているユーザーの名前と完全一致した場合は、「レコード登録者に許可するアクセス権」が有効になります。
    氏名の間の全角半角なども区別されるため「登録者」を読み込む場合は、注意してください。
    日付フィールド 「yyyy/mm/dd」形式にして読み込んでください。
    例)  2005/2/4
    チェックボックスフィールド CSV ファイルのデータとフィールドの関係は、次のようになります。
     1 :チェック済
     0 :未チェック
    URLフィールド URLとリンク名を CSVファイルから読み込む場合は、CSVファイルの1つのセルの中にURLとリンク名を「,」 (カンマ) で区切って登録してください。
    例)  http://xxxx/co.jp, リンク名
    数値フィールド 桁区切りのカンマ「,」が含まれるデータを数値フィールドに読み込んだ場合は、空欄となります。数値フィールドに読み込むときは、桁区切りのカンマが含まれないデータを使用してください。
    数値フィールドに16桁以上のものを読み込んだ場合は、空白になります。
    文字列(複数行)フィールド 「セル内改行」を含んだCSVファイルを読み込む場合は、正確にデータを認識できない場合があります。これは、CSVファイルのデータに「デヂエ」で採用している以外の「セル内改行文字」が使われている場合に発生します。
    ※「デヂエ」では、セル内改行文字として【LF】を採用しています。
    ファイルフィールド ファイルのデータ自体を読み込むことはできません。
    空白の値をファイルフィールド上書きで読み込んだ場合は、添付されているファイルを削除します。
    また、登録されているファイル名と異なる値を読み込んだ場合は、元のファイル名とファイルのデータを保存します。
補足
  • 「,」(カンマ)、「'」(アポストロフィー)の削除方法
    Excel の機能を利用し、次の手順でファイルに含まれる「,」(カンマ)、「'」(アポストロフィー)を削除できます。
     1. ExcelでCSVファイルを開く
     2. 空白セルに「1」という数値を入力する
     3. セルを選択し、[編集] メニューから「コピー」を選択する
     4. 文字列として保存されているデータを変換するセルを選択する
       一度に複数のセルの「,」(カンマ)、「'」(アポストロフィー)を削除する場合は、削除するセルの
       範囲を選択します。
     5. [編集] メニューから「形式を選択して貼り付け」を選択する
       「形式を指定して貼り付け」ダイアログが表示されます。
     6. 「演算」の「乗算」ラジオボタンを選択し、[OK] をクリックする
     7. 手順 2. でセルに入力した内容を削除する
  • 改行コードを【LF】にする方法
    次の手順で改行コードを【LF】に変換できます。ここでは、テキストエディタ「秀丸」の場合を例に説明します。
    詳細については、お使いになる製品のマニュアルまたはヘルプを参照してください。
     1.「秀丸」を起動し、CSVファイルを開く
     2. [ファイル] メニューから「名前をつけて保存」を選択し、ダイアログ右下にあるプルダウンメ
      ニューから「改行=LF」を選択して保存する
  • セル内改行を削除する方法
    次の手順でセル内改行を削除できます。ここでは、Excel の機能を利用して行います。
    Excelの機能の詳細については、Excelのヘルプを参照してください。
     1. [編集] メニューから「置換」を選択する
      「置換」ダイアログが表示されます。
     2.「検索する文字列」ボックスをクリックし、[Ctrl]+[J] キーを押す
       この操作を行っても表示上の変化はありませんが、置換対象として、セル内改行が設定されます。
     3.「置換後の文字列」ボックスは空欄のまま「すべて置換」をクリックする
     4.セル内の改行がすべて削除され、データが1行で表示されていることを確認する

RSS書き出しについて

「RSSの書き出し」を実行すると、RSS通知の設定にしたがって、レコードの内容がRDF形式で書き出されます。 RDFファイルには、次の項目が書き出されます。

RDFファイルに書き出される項目

項目 説明
ファイルの仕様 xmlのバージョン、使用文字コード、ファイルのフォーマット、使用言語が書き出されます。
RSS 通知のタイトル、通知への参照URL、通知の説明、通知の更新日時が書き出されます。
記事 記事のタイトル、記事への参照URL、記事の要約、記事の更新日時が書き出されます。

書き出される RDFファイルの書式は、次のとおりです。

RDFファイルの書式

  このファイルの説明が書かれています。  
  <rdf:RDF> </rdf:RDF> まで、RSSで通知される情報が書かれています。  
  <channel> </channel> まで、このRSS通知についての基本情報が書かれています。  
  <items> </items> まで、このRSS通知に含まれる記事の情報が書かれています。  
  <rdf:Seq> </rdf:Seq> まで、各記事の参照リンクの値が書かれています。  
  </rdf:Seq> <rdf:li rdf> は、記事の表示件数分繰り返します。  
  </items>  
  </channel>  
  <item> </item> まで、各記事の詳細情報が書かれています。  
  </item> <item> ~ </item> は、記事の表示件数分繰り返します。  
  </rdf:RDF>  
補足
  • ファイルの仕様について
    書き出されるファイルの仕様は、最初の6行に記載されます。

    ファイルの仕様

    <?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?>
    <rdf:RDF
         xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#"
         xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
         xmlns="http://purl.org/rss/1.0/"
         xml:lang="ja">

    XMLのバージョンは、1.0で、使用している文字コードはUTF-8です。
    ファイルのフォーマットは、RDFフォーマットで、使用言語は、日本語です。
  • RSSについて
    RSS通知の設定で、「全体の設定」に対して指定された値を元に表示されます。

    RSSの情報

    <channel rdf:about="(現在アクセスしているURL)"/>
     <title>"(「RSSのタイトル」に設定した値)"</title>
     <link>"(「ホームページURL」に設定した値)"</link>
     <description>"(「説明文」に設定した値)"</description>
     <dc:language>ja</dc:language>
     <dc:date>"(このURLにアクセスした日時)"</dc:date>
     <items>
      <rdf:Seq>
        <rdf:li rdf:resource="(この通知内の記事の参照先URL)>/>
                   :
           [表示件数分表示される]
                   :
      </rdf:Seq>
     </items>
    </channel>

    参照先URLは、各記事の設定で、「参照先 URL」に指定したフィールドのレコード値が書き出されます。
  • 記事について
    RSS 通知の設定で、各RSS通知の「記事の設定」に対して指定された値を元に表示されます。

    記事の情報

    <itemrdf:about="(参照先URLに指定されたフィールドのレコード値)">
     <title>"(タイトルフィールドに指定されたフィールドのレコード値)"</title>
     <link>"(参照先URLに指定されたフィールドのレコード値)"</link>
     <description>"(要約文フィールドに指定されたフィールドのレコード値)"</description>
     <dc:date>"(更新日時フィールドに指定されたフィールドのレコード値)"</dc:date>
    </item>

    記事の数は、全体の設定で、「表示件数」で指定した件数分表示され、「更新日時フィールド」に指定したフィールドの昇順で書き出されます。

    レコードの値が空の場合、RSS書き出しでも値は空で書き出されます。
    レコードの値が「ERROR!」(自動計算、時間計算) の場合、またはフィールドが削除されている場合も、値は空で書き出されます。