Linux環境にインストールしているリモートサービスマネージャーをバージョンアップする手順を説明します。
- 製品へのアクセスが少ない時間帯に、リモートサービスマネージャーをバージョンアップしてください。
- リモートサービスマネージャーのバージョンアップには、root権限が必要です。
- インストールする環境を確認する
- リモートサービスマネージャーを停止する
/etc/init.d/cbrs_(インストール識別子) stop
- リモートサービスマネージャーのデータをコピーするインストールマシンの故障やデータの誤削除などに備え、データのバックアップをとります。
バックアップの対象と方法については、次のページを参照してください。- バージョン 3.1.7以前のリモートサービスマネージャーをバージョンアップする場合、次の設定が初期設定に戻ります。
- 使用するメモリーの量
- 作成するスレッドの数
使用するメモリーの量
次のファイルの「CB_APP_OPTS」の設定値のメモを取っておきます。
(インストールディレクトリ)/bin/boot.sh
例︓/usr/local/cybozu/bin/boot.sh
設定値が次のようになっている場合、XmsとXmxの値「256」がメモリーの量です。
CB_APP_OPTS="-Xms256m -Xmx256m -Dlog4j.configuration=conf/log/log4j.properties"
作成するスレッドの数
次のファイルの「DispatcherWorkerThreadCount」の設定値のメモを取っておきます。
(インストールディレクトリ)/conf/RelayClient.properties
例︓/usr/local/cybozu/conf/RelayClient.properties
設定値が次のようになっている場合、スレッドの数は15です。
DispatcherWorkerThreadCount = 15
- バージョン 3.1.7以前のリモートサービスマネージャーをバージョンアップする場合、次の設定が初期設定に戻ります。
- 最新のインストーラーを入手する
製品サイト:ダウンロード
- ダウンロードしたインストーラー「cbrs-rc-3.x.x.bin」を適当なディレクトリーに保存し、そのディレクトリーに移動する
- インストーラーをshコマンドで起動する
[root@localhost root]# sh cbrs-rc-3.x.x.bin
- 画面を日本語で表示する場合は「2」、英語で表示する場合は「1」を入力してから、Enterキーを押す 英語表示の画面では、「->2- 日本語」の部分が文字化けします。バージョンアップする環境により、日本語が表示されない場合があります。
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Choose Locale...
----------------
1- English
->2- 日本語
CHOOSE LOCALE BY NUMBER:
- 「2」を入力し、Enterキーを押す
すでに サイボウズ リモートサービス がインストールされています。
新たに サイボウズ リモートサービス をインストールするか、インストール済みのサイボウズ リモートサービスをバージョンアップするかを選択してください。
1- 新たにインストールする
->2-バージョンアップする
選択する項目の番号を入力するか、デフォルトを使用する場合は <ENTER> キーを押してください。:
- バージョンアップする製品のインストール識別子を入力し、Enterキーを押す
インストール識別子の設定
------------
すでにインストールされているアプリケーションの識別子は、次のとおりです。
選択した識別子のアプリケーションをバージョンアップします。
cbrc
バージョンアップするアプリケーションの識別子を入力して下さい。
[cbrc]: (デフォルト: cbrc):
- リモートサービスマネージャーをバージョン 2.2.0以前から最新版にバージョンアップすると、手順9の後に使用許諾契約が表示されます。
- 使用許諾契約に同意する場合: 「Y」を入力し、Enterキーを押します。
- 使用許諾契約に同意しない場合: 「N」を入力し、Enterキーを押します。バージョンアップを中止します。
- 「1」を入力し、Enterキーを押す バージョンアップが始まります。
バージョンアップを開始します。
よろしいですか?
->1- バージョンアップする
2- キャンセル
選択する項目の番号を入力するか、デフォルトを使用する場合は<Enter>キーを押してください。:
- Enterキーを押す
完了メッセージが表示されたら、Enterキーを押してインストーラーを終了します。
これで、バージョンアップは終了です。
サイボウズ リモートサービス バージョンアップの完了
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バージョンアップは、正常に終了しました!
バージョンアップ前と同じURLを指定し、「システム管理」画面にアクセスしてください。
<ENTER> キーを押すと、インストーラが終了します。:
- リモートサービスマネージャーを再起動します。
- 動作を確認する
Webブラウザーを起動し、リモートサービスマネージャーにアクセスします。
「ログイン」画面の下に表示されるバージョン番号が更新されていることを確認します。
アクセスするURLは、次のとおりです。
http://(サーバーのIPアドレスまたはFQDN):(リモートサービスマネージャーが使用するポート番号)/remote/login.vm 例) サーバーのIPアドレスが「192.168.1.1」、使用するポート番号が「8080」の場合
http://192.168.1.1:8080/remote/login.vm
例) FQDNが「bozuman.co.jp」、使用するポート番号が「8080」の場合
http://bozuman.co.jp:8080/remote/login.vm- バージョン 3.1.7以前のリモートサービスマネージャーをバージョンアップした場合は、次の設定値を手順3でメモを取っておいたバージョンアップ前の値に戻してください。
- 使用するメモリーの量
- 作成するスレッドの数
使用するメモリーの量
テキストエディターで次のファイルを開きます。
(インストールディレクトリ)/bin/boot.sh
例︓/usr/local/cybozu/bin/boot.sh
「CB_APP_OPTS」の設定値のうち、XmsとXmxの値をバージョンアップ前の値に戻します。
作成するスレッドの数
テキストエディターで次のファイルを開きます。
(インストールディレクトリ)/conf/RelayClient.properties
例︓/usr/local/cybozu/conf/RelayClient.properties
「DispatcherWorkerThreadCount」の値を、バージョンアップ前の値に戻します。
- バージョン 3.1.7以前のリモートサービスマネージャーをバージョンアップした場合は、次の設定値を手順3でメモを取っておいたバージョンアップ前の値に戻してください。